会社からの帰り道

会社からの帰り道、タバコを買おうと家の傍を通り過ぎ、一本先の大通りに出てすぐの場所で事故を起こしてしまいました。私がタバコを買いたいタバコ店は、走行左側の店舗。右側の対向車線は信号待ちで車が並んでいる状況でした。私が左前方のタバコ店を目にしてウインカーを出した直後に、右側の車の列の間から小学生の男の子が飛び出してきたのです。ほとんどブレーキも踏まない状況で、男の子を車のフロント部分で撥ねてしまいました。男の子は数m前方まで飛ばされてしまい、頭から出血し、意識も朦朧としている状態です。近くの家の方も現場に出て来て、大変な騒ぎになってしまったのです。男の子に声を掛けても反応がなく、タバコやの店主に救急車の依頼と、警察への連絡をお願いするのが精一杯でした。
すぐに救急車は到着するも、なかかな搬送先の病院が決まらなく、20分経っても出発しないで、やっと出発出来たのは事故から40分程経ってからの事でした。その後警察の方が来て、簡単な状況説明の後、後で警察で詳細の事情聴取があると聞かされ、その時刻に行くこととし、まずは男の子が搬入された病院へ頭を下げに行ったのです。病室にはご家族がいらっしゃいましたが、「何しに来た?帰って下さい!」の当然ではありますが、厳しい言葉を頂き、その日はご家族に謝罪の言葉を述べて、病院を後にしたのです。
警察では、全治2週間を超えると「業務上過失傷害」という処分が下ると聞かされました。注意が足りなかったと言われれば、返す言葉はありませんが、並ぶ車の列の間からの飛び出しにどうすることも出来なかったのは確かでした。
治療費など一切の費用は、加入していた自動車保険会社と男の子家族との間で、やり取りしていただくことにして、自分は男の子のお見舞いに尽くすことにしました。正直毎日ではありませんでしたが、3日に1度程の割合いで、会社帰りお見舞いに行きました。男の子が意識もしっかりし、元気そうな感じになってからは、ご家族も話しをしてくれるようになり、「もう大丈夫ですよ」と言ってもらえるようになりました。
男の子の家は、私の家から200m程しか離れていない所で、心証を悪くすれば近所に住みづらくなってしまうと思った程でしたので、その面からも辛い毎日でした。男の子の退院後、ご自宅へお見舞いに行きましたが、男の子もニコニコして近寄ってくれて、ご家族も優しい言葉を掛けてくれました。
事故の実況見分では、男の子が「僕が飛び出したのが悪かった」と警察に説明してくれた様子で、行政処分の無い「お咎めなし」となったのです。
自動車保険に加入し、事故時の費用面などの対応はお任せすることが出来ました。自分は謝罪の気持ちでお見舞いすることに、専念出来たのが良かったのだと思います。事故の加害者は、理由はともあれ被害者とご家族に謝罪するしか、気持ちを分かってもらうことは出来ません。その後、男の子も後遺症などなく成長する姿を見せて頂くことも出来た私は、事故を起こした身ながら幸運なのだと思います。